認知症で甘い物に目がなくなる
新しく買って封を開けたばかりの
砂糖ですが……
以前書いたように(こちらの記事)、味覚が衰えてきた母ですが、例外があります。
それはお菓子。
甘い物がとにかく好きです。
もちろん、若い頃から甘い物が好きなのは当然なのですが、最近はそれが極端になってきたように感じます。
味覚が次第に失われていく母ですが、甘さという味覚は残っているようです。そして、これも教科書通り。
そして、困ったのは2点あります。
一つは食べてもらっては困るお菓子を探し出して食べてしまうこと。
もう一つは極端な行動を取ることになったこと。それに対して、こちら側で「管理」を考えなければならなくなりました。
最初の点については、最初は軽い違和感でした。
いつも帰省の際には母へのお土産の他に、いつもお世話になっている方々にお持ちするものも一緒に宅急便で実家に送っていました。内容はほぼ100%、お菓子です。
ところが認知症が始まってから、段ボールを勝手に開けて、母親のものだけでなく、他の人へのお菓子も箱を開けて食べてしまう事が出てきたのです。今までは届いても決して我々が実家に到着するまで段ボールを開けなかったのに。
最初は「間違って開けちゃった」というような言い訳をしていたのですが、それが、ほぼ毎回となってきました。こうなると間違いではなく、意図的に(?)開けていることになります。
誰にも礼儀正しく、「人一倍」常識と良識のあった母ですから、こんなことは以前では絶対に考えられなかったことです。そもそも実家に届いた息子宛の荷物を開けるなんてことは考えられなかった母です。
事前に送るのは「危険」だということがわかり、それ以降は帰省する際に荷物は営業所止めにして、そこに車で取りに行くという方式に変えました。
このことで、お菓子の問題は解決したかと思われたのですが、そのすぐ後の帰省では、母の見えないところで段ボール箱を開けて、一旦母親に向けてのお土産を渡したあと、他の方々へのお菓子は見えないように段ボール箱の蓋をしておいたのですが……、いつの間にか、発見!そして、開封してあったのです。
やられた!
と、母の凄い嗅覚に感心したのですが……。
もちろん、母にそのことを指摘しても「知らない」の一点張り。本当に記憶にないでしょうから、問い詰めても意味がありません。それ以降、今度は段ボール箱そのものを母の入らない部屋に隠すという必要性が出てきました。
そのくらい、お菓子への執着が強いのです。
そして第二の点、直接行動です。
こちらは、妹が目撃したのですが……。
砂糖の消費が早いことに気付いた我々。あるとき、目撃してしまいました。やかんで沸かしたお湯をカップに入れたかと思うと、そこに大量の砂糖を投入。尋常じゃない量です。それを美味しそうにスプーンですくって食べている。
「お母さん、それ、ダメだよ!」
「なんで?おいしいもん」
「血糖値が上がって倒れちゃうよ」
「おいしいもん」
と、まぁ、会話にならない状態になりました。(^^;)
そこで無理矢理止めさせましたが、おそらく我々が東京に帰ると、毎日、こうしているのかも……。
お砂糖、ヘルパーさんにお願いして管理してもらう必要がありそうです。
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