食べ物を後のためにとっておくということが出来なくなった母
これもまた困っていることなのですが……
実家に帰省すると日頃からお世話になっている母の生まれ育った実家に顔を出します。
そこはお寺。ということで、訪れるとお土産にと沢山のフルーツやお菓子を頂きます。
また、時には母のところに車で届けて下さることも。
このことでずいぶんと助かりました。というのも、ヘルパーさんが我が家の買い物をしてくださるようになるまで、歩くのが不自由で一人で買い物も出来なくなった母でしたから、大げさに聞こえるかもしれませんが、命をつなぐことができたという気もします。
ところが……、最近になって思わぬ事が起きてきました。
その日も紙袋に一杯、果物をいただいて帰ります。
そして、実家に。
紙袋のフルーツをそのまま居間に置き、私と妹は夕食の買い出しにと車でスーパーに向かいます。無事に買い物を終え、実家に戻ります。その間約1時間。
家に帰ると母親がソファで眠っているのですが、手にリンゴの皮が握られています。
あ、リンゴ、自分で剥いて食べたんだ……。
と、果物が入っていた袋に目をやったとたん、驚きます。
あれ?あんなに沢山入っていたのに、少ないぞ!
もしかして……と、ベランダを見てみると(なぜベランダかというのは次回にお話しますね)、バナナの皮やオレンジ、グレープフルーツの皮などが沢山捨てられています。
全部食べたの???
バナナは一房、大ぶりのものが5本はあったでしょうか。それにグレープフルーツ1個、オレンジ1個、さらに手に握られたリンゴの皮からリンゴも1個。それを我々がいなかった1時間の間に全部食べちゃった!!!
母親が目を覚まします。
私:「お母さん、全部果物食べたの?」
母:「え?知らないよ。食べてないよ」
私:「手の皮、それリンゴでしょ?」
母:「あ-?そーだねぇ……。わたしは食べてないのにね」と記憶にない模様。
私:「その前にはバナナや他のフルーツも食べたでしょ?」
母:「食べてないよー」
私:「でも、皮が一杯残っているよ」
しばし、思案顔の母。
母:「ああ、お客さんが来たので、それで出してあげたのよ」
私:「誰が来たの?」
母:「忘れた……」
というわけで、母は一切覚えていない様子でした。ウソをついているつもりはなく、自分でできる限りもっとも合理的な理由を思いついて話したのでしょう。
それにしても、今のところ糖尿病の気はないにしても、これだけの糖分を一気にとると、血糖値が急激に上がり、場合によっては倒れることもあるかもしれません。それに、そもそもグレープフルーツは降圧剤を飲んでいるので食べてはいけなかったし……。
と、母の「食べ物を見たら即食べてしまう」というのには困ってしまいました。
今回の帰省では他にもありました。翌日の朝のためにパンを3人分買い、夕方、冷蔵庫に入れていたのですが、翌朝見ると見事にすべて消えていました。これも夜中に母が発見して食べてしまったのだろうと推測されます。というのも、パンの入っていたビニールの袋が綺麗に折り畳まれているのを机の上に発見したからです。これは母のクセ。わかりやすい証拠を残してくれました。(笑)
「おい、証拠は挙がっているんだ!さぁ、正直に言うんだ!」と取調室の刑事さんなら言うのでしょうが、本人は本当に覚えていないのですから仕方ありません。
旺盛な食欲には感心しますが、とにかく健康のために食べ過ぎないで欲しいと祈るのみの家族です……。トホホ。
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