カバンがありすぎて困ってしまったお話

2024年7月16日



沢山のカバンやバッグ
これでもこの日はまだ少ない方

母親が認知症になり、色々なものが見当たらなくなる現象には当初から困っていました。

最初は玄関の鍵だったのは以前もこちらに書いた通り。

妻と妹を連れての帰省 ~ 鍵がないと大騒動の末に、冗談のような結果に(2023年5月16日)

そして、その後は財布です。

一緒に外出する際「財布は?」と尋ねると、そこから捜索が始まります。鍵と違って大きさがある程度あるので、何十分も捜索するということはなく、比較的短時間で見つかるのですが、それにしても毎回探すというのは面倒です。

カバンの中を探す……、まぁ、これが普通は順当な探し方なのですが、これがいつの頃からか、結構面倒な作業になってきました。

というのも……

帰省するたびにカバンやバッグの数が増えているのです。

一人で買い物に出ることのない母親ですから、きっと、押し入れのどこかから探し出してきたのでしょう。それが証拠にかなり古びて傷んでいるものもあります。

そして、あるとき、帰省してみてびっくりします。

床一面、カバンとバッグや袋だらけ。

そう、母が生活をしている部屋の床に沢山のカバンやバッグや袋が集めて並べられているのです。

なんで?

母に尋ねても「わからん」の一点張り。

そして、いつもの「じゃ、一緒に外出するからね」と声をかけると、

「財布はどこだったかいなぁ……」と探し始めます。

が、以前と違って、カバンやバッグの数がハンパない。それを一つ一つ開けながら調べる母。結構大変です。時間がかかります。

しかも認知症が進んでいるので、途中で自分が探しているものが何なのかわからなくなるようなのです。ひたすらカバンをあけて、ああでもない、こうでもないとつぶやきます。さらに、せっかく財布を見つけても、それをまた元にもどしてしまう。

やがて、「お母さん、財布見つかった?」と尋ねると、ああ、財布を探していたんだと気付き、また探し始めます。

以上を無限ループのように繰り返し繰り返し行います。

うーむ……。この展開にはシビレます。(^^;)

つまり、永遠に財布が捜せないということになってしまいます!

認知症の大変さを改めて思い知ります。

というわけで、とりあえず、カバンやバッグを1つか2つに絞り、後を処分するのが一番良いのですが、そうしようと提案しても、多分本人は絶対に嫌がることでしょう。とはいえ、勝手に処分すると本人もショックでしょうからそういうわけにはいかず。

どううまく事を運ぶべきか、思案中です。(-_-;)

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日記認知症,財布

Posted by kaigo