記憶の不安定さと、できなくなることが増えることを電話で実感する

2025年2月1日



ある日に深夜、突然に母親から電話がかかってきます。

「近々郵便局で何か振り込まなければいけなかったんじゃないかなと思って不安になって通帳を見たの。毎年のものか、毎月のものかわからないけど。でも、通帳を見たら、先日2万円引き出してあるのよ。これは一体何だろうね?」

この時期と言えば、私が母から支払いを依頼されているお墓の管理料です。そして、先日確かに2万円を母から送金されたばかり。そのことを母に話すと「ああ、そうかね。なら安心した」と言ってくれたのですが、普段、こんな深夜に電話をかけてくることはなく、相当不安が大きかったのだろうなと理解出来ます。そして、本人は記憶がなかったのだという自覚を持ち、それもまた不安なようです。

先日の「はさみ」事件もありますし、やはり、かなり認知が進んでいるのではないかという疑い出てきます。

ただ、同時に、この「不安」や「忘却」に関しては波があります。ある日、忘れていても翌日はきちんと記憶が戻っていたり……。そのあたりがなかなか難しいところです。

また、記憶だけでなく、今まで出来ていたことが少しずつできなくなるということもあります。

電話といえば、母親はこの頃、息子である私への連絡を私の携帯電話ではなく固定電話にかけるようになりました。

ありがたくないことに固定電話は迷惑電話の防止のため、常に留守番モードになっています。したがって、気付くと留守電に母親のメッセージが入っているという状態。それをみて、こちらから改めてかけ直すという面倒なことになってしまいます。

「お母さん、携帯にかけてよ」と言っても「携帯だとあんたの仕事の邪魔になるんじゃないかと心配で」との答え。

「大丈夫、携帯にかけて!」と懇願するも、絶対に携帯ではなく固定電話にかけてきます。

ふと気付きます。

これ、もしかして、携帯に記憶させている番号が自分で出せなくなったんじゃないかな?固定電話の方はすぐ横に必要な連絡先一覧が印刷して置いてあるからかけやすい……。

おそらくそういうことではないかと想像です。

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